お尻の黒ずみはホルモンバランスの乱れでも起こるって、本当?

お尻の肌の状態は、自分ではチェックしにくい部分です。ふとした時に鏡に写ったお尻を見て、「あら、いつの間に黒ずんじゃったの?」と思ったことはありませんか?他の人に相談しにくいから困ったり、1人で悩んでしまいがち。

お尻が黒ずんでしまう原因は、身体の外側から受ける刺激による場合と身体の内側であるホルモンバランスの乱れによる場合があります。

「えっ?お尻が黒ずんでしまうことと、ホルモンバランスの乱れが関係している」なんて、ちょっと意外ですね。

女性ホルモンには2つの種類があって、両方が正常に分泌されないと心身にトラブルが生じてしまうことに。女性ホルモンの分泌量が正常であれば、女性らしい美しさを維持しながら、肌や髪も健やかに保つことができるのです。

女性ホルモンのバランスが乱れてしまう原因はどんなことがあるのか、改善するにはどうしたら良いのかを知ることは、美人への近道。

そこで今回、女性の心身の健康と美を司るホルモンについて、まとめてみました。

ホルモンのバランスの乱れって、どんなことをいうの?

ホルモンバランスが乱れている状態があるなら、ホルモンバランスがきちんと整っている状態もあるはずです。

どんな状態だとホルモンバランスが整っているといえるのかというと、生理周期があまり乱れることなく生理がきていることと、経血の量がいつもより極端に少ないなどの症状がないこと。

女性の身体はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンの影響を受けながら毎月、生理を繰り返しています。

女性ホルモンの働きが正常に働いてくれているという背景があるからこそ、ある一定の周期で生理がくるのです。

生理が終わってから排卵まではエストロゲンの分泌が多い時期が卵胞期、排卵後から次の生理がくるまではプロゲステロンの分泌が多い時期を黄体期。一般的な生理周期は25~38日が1サイクルです。

1つのサイクルの中でも一定の周期でバランスを変えながら、女性ホルモンの分泌量は変化しているので、身体と心の状態も微妙な変化を起こすのです。

一般的に女性の肌は柔らかく、弾力に富んでいるという特徴が。ムダ毛も男性ほど濃くはなく、皮脂の分泌量も少ないのはエストロゲンの影響です。エストロゲンは、赤ちゃんを迎えるための準備をするために働くホルモン。

もう1つのホルモンであるプロゲステロンは、妊娠できない時期に多く分泌されるホルモンなので、こちらが優位になっている時期は肌の感触がやや硬めになります。

肌が傷つきやすい状態になるので、お尻の黒ずみやニキビができやすくなってしまうのは、このため。妊娠や出産はもちろん、生理不順などがホルモンバランスの乱れにもつながっていくので、お尻の黒ずみの原因にもなってしまうのです。

妊娠や出産によってお尻だけでなく、脇の下や乳首・足の付け根・デリケートゾーンが黒ずんだり、顔のシミやソバカスが濃くなったりしますね。

この部位はもともとメラニン色素が多い場所なので、黒ずみが起きやすい傾向が。出産をした後にホルモンの分泌が元の状態に戻れば少しずつ薄くなって、黒ずみも1~2ヶ月で消えるので大きな心配は無用。

生理不順が原因で色素沈着が疑われる場合は、基礎体温をきちんとつけて低温期と高温期があるか、排卵があるかを確認してみましょう。異常がある場合は婦人科を受診することが大切ですよ。

女性ホルモンのバランスは、とても繊細で微妙なもの。だから睡眠不足や運動不足、ストレスや偏った食事、過度のアルコール摂取、喫煙などでも簡単に乱れてしまいます。

身体の外側から受ける刺激によって、お尻が黒ずみやすい理由

強い陽射しを浴びると、日焼けを起こしますよね?最初に肌が赤くなって、その後に肌が黒くなります。

肌が黒くなるのは皮膚の中にあるメラノサイトが、自ら紫外線を吸収するメラニン色素を作って日焼けをすることで、紫外線から肌を守っているからなのです。。

メラニン色素を作り出すのは、メラノサイトという細胞。メラニン色素の本来の役割は、肌をダメージから守ること。

メラノサイトは紫外線を浴びた時だけではだけではなく、肌に強い刺激を与えてしまうと「肌を守らなくちゃ」と過剰にメラニン色素を分泌してしまうのです。

だからナイロン製のボディタオルで肌をゴシゴシ洗ったり、きつめの下着やナイロン製の下着で肌が擦れることでも肌やお尻の黒ずみにつながってしまうので要注意ですよ。

また、お尻に直接摩擦を与えなくてもデスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っていたり、毎日自転車に乗ったりしていることでお尻への圧力が増えます。

その結果、お尻は自分の肌を守るために通常時よりも角質を多く作ることで、お尻の皮膚が厚くなってしまうことに。厚くなってしまった皮膚はくすんで見え、黒ずみの原因になります。

黒ずみのない、ツルツルな美尻になるためのポイントは?

ボディタオルは肌を傷めてしまうナイロン製ではなく、摩擦が少ない綿素材がおすすめです。

ボディソープをしっかりと泡立てて、優しくこすらないように洗い、しっかりとすすぎます。

きつめの(締めつけが強い)下着やナイロン製の下着ではなく、お尻は蒸れやすいので吸湿性が高い綿や麻などの天然素材のもので、締めつけが少ないものが最適です。

そしてお尻の皮膚が必要以上に厚くならないように長時間のデスクワークや自転車に乗る時はクッションを使うようにしたいもの。(自転車用のサドルクッションはアマゾンや楽天などの通信販売でも購入可能です)こまめに席を立ったリ、前屈をするのもおすすめです。

お尻の乾燥も肌の黒ずみやゴワつく原因になってしまうので、入浴後などの肌が乾燥しやすいタイミングでボディ用のクリームや普段顔用に使っている化粧水やクリームで保湿ケアをしましょう。。

女性ホルモンと肌について、そしてターンオーバーとは?

肌荒れや薄毛になってしまう原因の1つにエストロゲンが関わっています。エストロゲンは年齢によって分泌量が変動します。

エストロゲンは初潮が起きる思春期から活発に分泌が始まって、およそ25歳~40歳代前半くらいまでが一般的なピークの時期になります。

ピークの時期を過ぎると後は下降する一方になり、40歳代後半~50歳代では卵巣機能の低下によって女性ホルモンの分泌量が減少します。エストロゲンの分泌が不安定になったり、分泌が低下したりすると新陳代謝の低下や血行不良の原因に。

エストロゲンが減少すると肌質の変化や乾燥・たるみなどの肌トラブルが増えてきます。肌の潤いを保ってくれる役割を果たしてくれている、ヒアルロン酸や皮脂の分泌量も少なくなります。

肌のターンオーバー(肌の新陳代謝・生まれ変わり)が乱れてしまうと生成されたメラニン色素の排出がうまくいかず、肌の奥に蓄積されてしまい色素沈着の原因に。

それならばターンオーバーが早い方がよいのかというと、まだ新しくて弱い肌が表面にでてしまうことになって、少しの刺激でも黒ずんでしまうなどの肌トラブルに繋がってしまいます。

ホルモンバランスを整えるためには、生活習慣を見直すことも大切

女性ホルモンのバランスを整えるにはまず、生活習慣を見直して健康的な生活リズムを作ることが大切です。

エストロゲンが優勢になっている時期は、生理後から排卵日までの約10~14日程度。この時期は肌の状態もよく、体調が整っていて、ベストコンディションの日が多いのが特徴です。

逆に肌トラブルや体調トラブルを招きやすいのは、プロゲステロンというホルモンが優位になる時期。プロゲステロンが優位になるのは排卵後から、生理前までの期間です。

食事・運動・入浴・睡眠・ストレス対策の4つに分けて、改善ポイントをご紹介してみますね。

食事は大豆イソフラボン・ビタミンE・鉄分を積極的に摂取すべし

仕事が忙しかったりすると、コンビニやスーパーのお弁当などで食事を済ませていませんか?また「綺麗になりたいから」という理由から、無理な食事制限をしていませんか?

食事でエストロゲンをサポートする工夫をすれば、身体の内側からのエイジングケアに役立ちます。

大豆に含まれている大豆イソフラボンは女性ホルモンの1つであるエストロゲンとよく似た化学構造をしていて、足りなくなったエストロゲンをカバーするような働きが。(イソフラボンは別名で植物性エストロゲンとも言われます)

エストロゲンを増やしてくれる食べ物は大豆・豆腐・きな粉・豆乳などの豆製品。そして味噌などの発酵食品。特にお味噌汁や納豆は献立に取り入れやすいので、おすすめできます。

大豆イソフラボンの他に、積極的に摂りたい栄養素は2つ。ビタミンEと鉄分です。

ビタミンEはプロゲステロンを作る材料としても使われますが、ホルモンのバランスや分泌をコントロールする働きもあり。

ビタミンEを多く含む食材は落花生やアーモンド・ヘーゼルナッツなどのナッツ類・南瓜・モロヘイヤなど。

ホルモンバランスを整えるには、鉄分も必要不可欠。鉄分は新陳代謝に必要な酵素を全身に運ぶ役割と、酸素の運搬役として私たちの身体の中を巡っています。

女性は生理によって定期的に鉄分が排泄されてしまうので、鉄分不足になりがち。鉄分を多く含む食材は貝類・レバー・ひじき・羊や牛の赤身肉・ほうれん草など。

運動は有酸素運動がおすすめ、体脂肪の減少や生活習慣病予防にも

エストロゲンを増やす方法の1つに、適度な運動があります。運動といっても筋力トレーニングや短距離走などの無酸素運動ではなく、ウォーキングやサイクリング、軽いジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。

有酸素運動とは軽度~中程度の負荷を継続的ゆっくりかけて行う運動のことで、身体にしっかりと取り込まれた酸素を使って筋肉を動かすエネルギー源である脂肪を燃焼させます。体脂肪の減少や生活習慣病の予防・改善にも有効。

入浴は、ぬるめの温度の湯船に浸かってリラックスを

お尻は圧迫によって血流が滞りがちな部位。お風呂に入る時はシャワーだけで済まさずに、しっかりと湯船に浸かって身体を温めることが大切。

お湯の温度は熱めではなく、38~40℃くらいのぬるめの温度で15分程度浸かるのがおすすめです。

身体が温まることで新陳代謝が高まって、体内の老廃物の排出を促す効果があり。そして気持ちを鎮めてくれる副交感神経の働きが優位になり、リラックス効果を得られます。

睡眠は量よりも質が大切。肌のゴールデンタイムに熟睡を

睡眠不足になると太りやすくなったり、顔が浮腫んだり、肌荒れが起きたりしますね。女性ホルモンの分泌量は、睡眠不足やストレス・過労によっても減ってしまいます。

睡眠不足は身体にも、ホルモンのバランスにも悪影響があります。ただ、睡眠は量よりも質が大切です。

生理前には眠気に悩まされたり、逆に寝つきが悪くなることもあると思います。でも生理が終われば、ぐっすり眠れることも多いのでは?女性ホルモンは、睡眠にも深く関係しているのですね。

日中は朝から陽射しをたくさん浴びて身体を動かして、起床と就寝の時間は一定にするのがベストです。

入浴は前述したようにぬるめの湯船に浸かり、入浴後は身体のほてりを冷ましてから寝ること。就寝前の食事や飲酒は質の高い睡眠の妨げになってしまうので控えるのがポイントです。

また、入眠後の3~4時間は肌の新陳代謝を促してくれる成長ホルモンが分泌されやすい時間帯です。

肌の弾力やハリを保つのに必要な水分量を維持したり、肌のターンオーバーを促し古い皮膚から新しい皮膚へと生まれ変わらせる力があります。この時間帯のことを「肌のゴールデンタイム」と言います。

ストレス対策は自分に合ったものを、複数もつことが大切

現代はストレス社会といわれ、学校や職場・子育て・介護・ご近所の付き合いなどで常にストレスを受けています。

ストレスは長期間に渡って蓄積されると心や身体に様々な症状がでたり、病気の引き金になってしまうことも。

だから自分自身でもストレスを溜めこまないように、解消する努力をすることが大切です。

ストレスを解消する方法は自分に合った方法を、いくつか見つけてみてはいかが?

ストレッチや運動・アロマテラピーなどの香り・お風呂・旅行・音楽鑑賞・笑うことや泣くこと・買い物・読書などで、ストレスコントロールをしたいものですね。

ホルモンバランスの乱れる原因を取り除き、健康に美しく!

女性ホルモンの種類は2つあって、1つはエストロゲンで、もう1つはプロゲステロンです。

女性ホルモンは一生のうちで、わずかティースプーン1杯ほどしか分泌されません。

ホルモンのバランスが整っている状態というのは、ある程度乱れることなく一定の周期で生理がきていることと、経血の量が極端に少ないなどの症状がないこと。

肌トラブルや体調のトラブルが起きやすいのは、プロゲステロンが優位になっている時期である排卵後から生理前までの期間。

この期間の肌はやや硬めの状態になるので傷つきやすく、お尻の黒ずみやニキビができやすくなります。

ホルモンバランスが乱れること以外の身体の外側からの刺激によっても、お尻の黒ずみの原因になります。肌へ強い刺激を加えたり、長時間座ったりするのも要注意です。

ホルモンバランスの乱れを改善するためには食事・運動・睡眠・入浴などの生活習慣を改善し、ストレスを溜めないことが大切です。

すぐに全部を改善しようとするのではなく、自分にできそうなことから少しずつ取り組んでいくのがコツですよ。

エストロゲンが減少してしまうといわれる更年期を迎えても、「女性らしさが失われて、もう若い頃に戻ることはできないんだ」などと悲観する必要はありません。

エストロゲンは「美のホルモン」ですが日常生活を少しずつ改善し、工夫をするだけでも違いはでるはず。

「エストロゲンを増やそう」と考えるのではなく、「減らさないようにバランスをとろう」と考えるようにしては?

参考文献

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