
お尻にできてしまったニキビや吹き出物を、すっきり綺麗に治すには?
お尻の肌の状態は普段、人目につくことがなく、自分の目にも入りにくい部位です。時々、脱衣所で鏡に映ったお尻を見て「あれっ、お尻にぶつぶつができてる」と思ったことはありませんか?
人目にもつきにくいし、自分でもなかなかお手入れしにくいし「お手入れしなくても、いいかな?」と思ってしまうことがあるかも知れませんが、急に誰かと温泉や海・プールに行くことになった時、慌てたくないものですね。
お尻にできてしまったニキビや吹き出物って、お尻自体を綺麗にしていても何だか汚らしく見えてしまったりします。
家にある軟膏を適当に塗ったりしてしまいがちですが、「気がついたら跡になっちゃった」なんて経験をされた方もいるのではありませんか?
お尻ニキビや吹き出物って座ると痛いし、ケアがしにくいし、早く治したいのに時間がかかってしまったりします。
お尻ニキビや吹き出物の原因と対処法を知って、人に見られても恥ずかしくない、つるつるのお尻を目指してみてはいかが?
お尻にできるぶつぶつ、3つの種類
ニキビ
過剰な皮脂分泌や汚れによって毛穴が詰まってしまい、そこにアクネ菌が増殖することによってできるのがニキビです。炎症が強くなって腫れたり、膿が溜まると痛みがあります。吹き出物の中心に白い芯が見えるのが特徴です。
おでき
毛穴の奥で黄色ブドウ球菌が増えることで炎症が起き、おできができます。肌が湿った状態が続くとできやすいので、蒸れやすいお尻は身体の中でも一番おできができやすい場所といえます。
おできはニキビの腫れよりも厚みがあり赤みが濃く、熱をもっていて膿が出ますが、ニキビのような芯がありません。
粉瘤(ふんりゅう)
何かのきっかけで、古い角質や皮脂が皮膚の内側に溜まってしまうことでできる良性の腫瘍です。ニキビとよく似ていますが痛みがなく(雑菌が入って炎症が起きると痛む)、できものに黒い穴が開いていて、どんどん大きくなるのが特徴です。
1回できると同じところに何回もできてしまい、吹き出物の中に溜まったものが出てくると、強い悪臭がします。粉瘤が疑われる場合は皮膚科を受診し、しっかりと治療をしましょう。
跡を残したり、黒ずみを起こさないように改善する方法はあるの?
お尻にぶつぶつができてしまう原因には摩擦や刺激によって、皮膚が固くなってしまうことが挙げられます。だから、お尻への刺激を少しでも和らげることがポイント。
お尻の皮膚が厚く固くなりやすいということは、毛穴の開け閉めがスムーズにできにくいということになります。
お尻は長時間のデスクワークや車の運転・ぴったりしたスキニーパンツなど締めつけが強めのものを履いたり、お風呂で洗う時つい力を入れてゴシゴシ洗ってしまいがちです。これは、お尻の黒ずみの原因にもなってしまいます。
実はお尻は皮脂の分泌が意外と多く、下着や洋服で常時覆われているので蒸れやすいという特徴が。汗をかいたとしても、人前でお尻を拭くことはできませんよね?
お風呂場をイメージすると分かりやすいと思いますが、雑菌は湿度が高い場所を好みます。
通気性が悪いお尻も少しでも雑菌がついてしまうと、どんどん増えてしまうのです。だから、まず下着の見直しをしてみてはいかが?
下着は通気性がよく、少し大きめの天然素材のものを選ぶ
通気性の悪い下着や、締めつけの強い下着は蒸れを助長してしまいます。下着には天然素材の綿やシルクがおすすめ。下着のサイズもぴったりのものよりも、少し大きめの方が圧迫による刺激を減らすことができます。
汗の対策は蒸れる状態を改善して、肌をアルカリ性に傾かせないこと
下着の中は私たちが思っている以上に、汗をかいています。汗を放置しておくと普段は弱酸性で保たれている肌が、アルカリ性に傾いてしまいます。そうすると雑菌が活動しやすくなり、増殖してしまいます。
トイレに行ったついでにお尻の汗を拭いておくだけでも、蒸れの改善につながります。
また女性の場合、生理中はナプキンの使用で、蒸れが悪化しやすいといえます。ナプキンによる蒸れがひどい時には布製のものに変更したり、タンポンや第3の生理用品といわれる月経カップを使うと蒸れが軽減されます。
お尻は泡で優しく撫でるように洗い、しっかりすすぐこと
お尻を洗う時にはボディウォッシュをしっかり泡立てて、優しく手で撫でるように洗うのがコツ。お尻はすすぎ残しが自分では確認しにくいので、すすぎ残しが起こりやすいですから入念にすすぐという意識が大切です。
長時間座っている場合は、椅子に軟らかいクッションをおく
デスクワークや車の運転などの時は、椅子に軟らかいクッションを置くのがおすすめです。外出中などでクッションを置けない場合は、できるだけ軟らかいところに座るようにします。
お尻のニキビが痒い時の対策は、どうしたらいいの?
お尻ニキビが痒くて辛い時は、小さい保冷剤や濡れタオルなどを使ってお尻を冷やすと、ある程度の痒みを抑えることが可能です。
かいてしまうとニキビが悪化するだけではなく、かいたところも肌荒れを起こしてしまいます。かくのは絶対にやめましょう。
また、虫に刺された時に塗るメントール含有の塗り薬でスース―させるのは刺激が強く、ニキビが悪化してしまうので使わないでくださいね。
お尻ニキビにつける薬は市販薬?顔用の塗り薬でも大丈夫?
お尻にできたニキビと顔にできたニキビは、同じニキビでも顔用の塗り薬では治療の効果が期待できません。
その理由はお尻と顔の皮膚では構造が違うので、塗り薬の効き目が違ってきてしまうからです。
プルプルと軟らかいイメージがあるお尻の皮膚ですが、皮膚そのものは固く顔と比べると「しっかりした皮膚」で、顔の皮膚は薄く弱く顔の中でも目の周りは特に皮膚が薄いですよね?
顔につける塗り薬は皮膚が薄い、顔にあった仕様に作られているので、お尻のように皮膚が厚いと薬が肌の奥深くまで浸透しにくいのです。
お尻ニキビに悩んで困ったら、皮膚科を受診するのがおすすめです。ニキビや吹き出物の炎症を速やかに治療することがニキビ跡や、黒ずみを起こさずに綺麗に治す近道につながります。
皮膚にはバリア機能が備わっているおかげで、外からの刺激から肌を守ってくれています。
そこで大切なのが皮膚の潤い。潤いが少なくなって皮膚が乾燥するとお尻の肌も摩擦や刺激の影響を受けやすくなってしまうのです。
だから、お尻を保湿して皮膚のバリア機能を回復させて維持するケアが必要になります。保湿ケアに最適なのは、入浴後。身体が温まって血行が良くなり、皮膚もふやけているので保湿剤も浸透しやすくなっています。
保湿クリーム・オイル・保湿ジェルなど様々なタイプがあります。お尻の皮膚の乾燥の程度に応じて適した保湿剤を選ぶようにしましょう。
お尻の保湿におすすめなのが、このお尻専用のピーチローズというクリームです。お尻専用だから保湿力が違います。
最後に
お尻にできるぶつぶつはニキビ・粉瘤・おできの3種類です。お尻の皮膚は座った姿勢の時は下敷きになったり、身体の動きによって伸びたり、縮んだりします。
お尻の皮膚が弱かったら、しょっちゅう傷ができたり、ヒリヒリしたりという肌トラブルを起こしてしまいますね。
お尻は皮脂の分泌が多く、血行不良になりやすいという特徴があります。
お尻は下着や衣類に覆われていて蒸れやすいので通気性の良い下着の素材を選び、トイレに行った時にお尻の汗を拭いて肌の状態をアルカリ性に傾かせないことが大切です。
痒みがある場合はかいたり、必要以上に触ったりしないで保冷材・濡れタオルで冷やすと痒みを抑えることができます。
お尻のニキビや吹き出物を綺麗に治したいなら、皮膚科を受診するのが一番の近道。
お尻ニキビができてしまう原因も、顔のニキビができてしまう原因と同じでファーストフードやスナック菓子などの油分の多い食べ物や、糖分の多い食べ物は毛穴を詰まりやすくして、皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。
和食中心に野菜や果物、肌のターンオーバーを正常にしてくれる働きがある亜鉛・たんぱく質・ビタミンA・C・Eを摂りましょう。
また、肌のターンオーバーと深い関係があるのが睡眠です。入眠から3時間に出る成長ホルモンは、美肌作りに役立ってくれるホルモンです。睡眠の量よりも深く、ぐっすり眠るという質が大切です。
お尻は自分にも他人にも見えにくい部分ですが、綺麗なつるつるのお尻は美人の条件でもあります。身体の外側と内側からのケアで、美尻を目指してみては?